矯正治療開始の時期と進め方について
矯正治療は大きく分けて3つのグループに分けられます。
1. 思春期成長前の子供達のグループ
 幼稚園児から小学高学年、成長の遅い中学生を含む子供達
 
(第一期治療、早期治療)
     問題を放置するとますます悪化していくと予測される場合、問題点を取り除き、より正常な成長発育が出来るように治療します。。出っ歯や受け口、顎の歪みなどの骨格的な問題に発展する症例や、悪習癖が原因になっている症例、少し顎の幅を大きくすることで、将来の抜歯の可能性を下げることのできる症例など、早期治療により、治療を容易にすることができる場合がほとんどですので、早めにご相談ください。
     主に簡単な装置を使い、約1年ぐらいで一段落します。その後、定期観察に入ります。永久歯もすべて交換し、成長が終了するころ、再評価を行い、第二期治療(仕上げの治療)の要不要を判断します。
 
2. 永久歯交換後、成長の終了後から
   40代ぐらいまでの若者のグループ

  (第二期治療、仕上げの治療)
     よく見かける複雑な装置(ブレース)で治療します。成長発育は終わっているため、年齢による差は少なくなりますが、若い方が矯正治療後の安定が良いと言えます。ただ、歯磨きの励行、装置やゴムなどの協力の必要性を考慮すると、反抗期の子供達に無理強いしても、良い結果は得られません。患者本人が前向きな意識を持つことができるようになるまで待つ方が、総合的な結果は良くなる場合もあると思われます。 しかし、問題点をよく把握してから待つのと、ただ放置するのとでは大きく異なります。一度、初診相談を受け、必要性と負担の両方をよく理解した上で、開始のタイミングを決定されることをおすすめします。
     治療期間は1年ないし3年です。平均2年ぐらいで歯を動かす治療を終了します。後は安定を確認していきます。
 
3. たくさんの虫歯の治療や歯槽膿漏などで、
  崩壊が始まっている40、50代以上の方
のグループ
    詰め物のやり直しや歯周病(歯槽膿漏)の治療をしながら、メインテナンスしやすい環境を作ります。あきらめないで、一度ご相談ください。歯の移動に制限が出る場合もありますが、歯周病におかされた歯が、矯正治療によって寿命を延長できる可能性も多々あります。是非、8020を目指してください。
問題が大きくなる前に治療する方が望ましいので、早めにご相談下さい。
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